【カンゲキ記録】
阿修羅のごとく @シアタートラム

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キョンさまの舞台。
しかも、キョンさまがお好きだと公言なさっている向田邦子さんの作品。
そして、小林聡美さん。
そして、演出は木野花さん!
そして、見ちゃうと目が離せない、夏帆ちゃんに安藤玉恵ちゃん。

観たいよー観たいよーと、何度もあらゆるチケット確保のチャンスに挑むも、全っっっ然とれなくって、ほぼ諦めていた。
兵庫まで秋の行楽を兼ねて、出張参戦♪も頭をよぎったけれども、兵庫って、意外と遠いんだよなあ。絶品あなごを食べて満喫、という手もあるけれども、うーん、どうしたものかなあ・・・と見送ってしまっていた。


ふと、当日券というシステムを思い出し、スマホに備忘入力。
この連休は、実家に帰ろうと目論んでいたのだけれども、台風接近との情報。
恐らく行き来の新幹線に確実に影響は出るだろうし、台風の中のお墓参りはちょっとしんどいので、帰省を見送る。
予定がぽっかりなくなってしまった。
お!
コレはある意味でチャンス!
台風接近で、上京を諦めざるを得ないひともいるに違いない!
当日券をゲットしよう!

09:00。受付電話をかける。
まさかの「キャンセル待ち」。
でも、キャンセル待ちの1番とのことで、1人くらいはキャンセル出るよね!と
よしよし、とお出かけの準備を始める。
まあまあの大雨。
この季節の雨って、履物が悩ましい。
潔く、濡れるのを必至でギョサンで行って、冷えて風邪ひかないように注意するヤツにするか、
濡れないように長靴にして、ちょっと歩きにくいけど慎重に、でも蒸れて暑いのを選ぶか。
今回は後者にしたのだけど、途中、やはり若干後悔した・・・

時間に余裕をもって、集合時間の20分くらい前には到着する。
集合時間は開演15分前。
身分証明書を見せて、キャン待ちの札を受け取るも、
「この時点でキャンセル待ちはまだ出ていません。」
なんですと!
ここまで来て、不戦敗?!強制退場?!
「10分後に改めてご案内します」
10分後って、開演5分前やないかーい!
いけるのか?いけないのか?
10分後。
「お待たせしました。ご案内します」
お!
行けるのかい?入れてくれるのかい?
やった!

席はまさかの良席で、神様、ありがとー♡な気持ち。
以上、「はじめての当日券」体験でした。

で。

センターステージは、さながらプロレスやボクシングのリングみたい。
見渡すと、客席の壁には「北」「東」「西」。
相撲っぽくもある。
要所要所で、相撲のお囃子の音や、リングのベルの音も入る。
まさに戦いの場。

演出がとてもスマートで好ましかった。
そこに無いのに、存在を感じさせるのが上手。
空間も別空間なのに、同じ舞台上でそれぞれが成り立つ不思議。

そして、6人がそれぞれ、役を掛け持ちしているのだけど、違和感や混乱が全く生じない不思議。

玉恵ちゃんのプロレス・フラメンコ、すごかったなあ。
キョンさまのお着物姿が眼福・眼福。
足先でチョチョイってモノを動かしたり、草履を間違って履いて走り出したり、
って脚の所作がお茶目で、ニヤニヤしてしまった♡

聡美さんはものすごい安定感。
夏帆ちゃんは、はまり役だと思ったけど、そろそろそういう枠じゃない彼女も見て見たいと思った。
山崎さんは言わずもがな、芸達者だとしみじみ。
岩井さんは、わたしの中では「いきなり本読み!」の人なんだけど笑、
こういうちょっとクセのある役どころ、上手だなあと思った。

ところで。
黒電話や赤電話。
ヤング券で観劇しに来たヤング達は理解できたんだろうか?
音が鳴って、「もしもし」って話すから、電話なことは分かるんだろうけど、もしかしたらあの舞台で初めて実物を見た、というヤングもいたりするんだろうか・・・。
と余計な詮索も出てしまうのは、ヤングじゃないお年頃だからよね笑
あと、思いっきり昭和が時代設定で、女性に向けられる、当時は当たり前だった呪文の数々について、ヤング達はどう感じたんだろうかねぇ・・・
ま、数々の呪文はあれども、古代ギリシャでも、江戸時代でも、昭和でも、令和でも、女性は強い、阿修羅のごとく。ってのは、変わらないのがまたスゴイんだけどね(苦笑)


観ることができてホント、ラッキーだった。
観ることができてホント、よかった♡

ありがとうございます♡