【カンゲキ記録】
吉例顔見世大歌舞伎 第四部@歌舞伎座

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久しぶりの獅童くん。
狐の演技と、染五郎くんの義経に期待大で参戦。

11月から、歌舞伎座もまた一歩、進化した。

今までは筋書きの販売がなくて、簡易の筋書きを無料で配布していたのだけど、今月から販売再開。
わたしは今まで、チラシの裏のあらすじに頼っていたので、チラシを手にするも、あらら・・・感染症防止についての1面で、あらすじがない!
QRコードを読み取ってください、と下段に小さく記載があり、おいおい、電話の電源を切れってしつこく言っておいてそれかいな、とちょっとがっかり。
お小言ついでに、COCOAの件のアナウンスがされなくなったの、大丈夫?COCOAを活用するなら、電源OFFじゃ意味ないのよ、よその劇場では「音の出ない設定に」とか親切に「機内モードでBluetoothをオンに」とかアナウンスしてるよ。
年齢層高いから、あきらめたのかしら?
いやいや、年齢層高いからこそリスキーだよね・・・。
開演前、反対側の桟敷席のご婦人のお話し声がすっかり劇場内に響いていたっけ。筒抜け。
マスクすればいいってもんじゃないんだよなあ。
残念ながら耳も遠くなるから、声が大きくなるのは仕方がないのだけども、なんだかなぁ・・・と思う。

そうそう。
11月から1階の桟敷席も販売が始まった。
幕間は相変わらずないので、食事をしながら・・・はまだまだ先になりそうだけど。
お茶のサービスもないからなのか?手元のチラシを見たら、桟敷席も1等席も同じ金額だった。

少しずつ、かつて見慣れた景色に近づいてきた感じ。

さてさて。

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染五郎くん。
美しい。
美男子とはこれなり、と思う。

獅童くん。
忠信の状態では安心感があったのだけど、狐忠信になると、なんだろう、まだ馴染んでいない印象を受けてしまったのだよなぁ。
衣装も着慣れていない感じ。
長袴の扱い・足さばきもおっかなびっくりなような・・・。
狐のかわいらしさも、身軽さみたいなもの、動物っぽさも、彼の得意分野、彼なら上手に出せると思っていたのに、なんだかいまひとつ、ぎこちないというか馴染み切っていない印象。

女中たちもベテラン勢なはずなのに、なんか、締まりがない。
そう、全体的に締まらない、継ぎ接ぎ的な印象を受けてしまったのだよなぁ。
贔屓目で、初日だから、ということにしておきたい。

どうか千穐楽までご無事に進みますように。

ありがとうございます♡

以下は松竹さんのWEBサイトより引用

義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

親を慕う子狐の深い情愛
 吉野山中の川連法眼の館へ匿われている義経のもとに、家臣の佐藤忠信が訪ねてきます。 義経は、伏見稲荷で預けた静御前の安否を尋ねますが、忠信は覚えがない様子。 そこへ静とともに、もうひとりの忠信が到着したことが告げられます。 実は、静の供をしていた忠信は、義経が静に与えた初音の鼓の皮に用いられた狐夫婦の子 両親を慕い、忠信の姿に化けて付き添ってきたのでした。その孝心に心打たれた義経は…。
 「四の切」の通称で知られる本作は、「狐詞」と呼ばれる独特なせりふ回しや、狐衣裳への早替りなど、本物の忠信と狐忠信の演じ分けがみどころの人気の場面です。 親子の情愛が描かれる心温まる物語をご堪能ください。