【カンゲキ記録】
壽初春大歌舞伎 夜の部@歌舞伎座
千秋楽!
大向こうの方の気合がいつもより入っている気がした。
1月も末となると、たかだか20日程度しか過ぎていないのに、
もうお正月気分ではなくてすっかり日常・ルーティーンになってしまうのだよなあ。
夜の部は、年始のNHKでチラ見して期待値上がった3幕!
どれも面白くて、お年玉をいただいた気分!
大ベテラン・白鷗さんの酔っぱらいが、小気味よくて、面白くて、粋だとさえ思った。
最初は「お目見え前に飲むなんて失礼はできない!!」と威勢よく断るも、
そそのかされて、遂に一杯。
止まらなくなってしまって、何やかんや理由をつけてせがむ様子が何ともチャーミング。
少々わたしも何度か舟を漕いでしまったけど、
ベテランの安定した演技にすっかり引き込まれてしまった。
酔った五斗兵衛の軽快な三番叟
兄頼朝との関係が悪化するなか、義経は悪臣の言葉にそそのかされ、遊興にうつつを抜かす日々。
その様子を案じた忠臣の亀井六郎が雀踊りの奴たちに紛れて諫言するも、聞き入れられません。
そこで泉三郎が義経の機嫌を直すため、日本一の音頭取りとして五斗兵衛を迎え入れます。
この五斗兵衛、名軍師ながら、刀の目貫師として世を忍んでいるのですが、実は大の酒好き。
最初は拒んでいましたが、大好物の酒を目の前に、ついに盃を手にしてしまい…。
禁酒を破った五斗兵衛が大酔して三番叟を踊ることから「五斗三番叟」と呼ばれ、
歌舞伎の醍醐味あふれる演出と趣向が詰まった愉快なひと幕をお楽しみいただきます。
(松竹・「歌舞伎美人」サイトより)
二、澤瀉十種の内 連獅子(おもだかじゅっしゅのうち れんじし)
大好物(笑)の連獅子!
久しぶりの猿之助さん。
気のせいか、拍手や大向こうがさらに気合入っている気がした。
そして子獅子は、カマキリ先生のご子息・團子くん。
顔ちっさ!いまどきの若い子なんだなあと変なところで感心。
連獅子そのものもすでに何度か拝見したけど、能の部分の踊りのボリュームが多いように思った。
後半の毛振りは、お2人の息が合っていて美しかった!
一番最近みた毛振りは確か、ナウシカの時のだけど、
それぞれ振ってる感じだったんだよな。
ま、敵対するものだから揃わなくてもいいっちゃいいんだけど。
個人的にちょっと残念だった記憶があって、
それもあって今回揃っているのが気持ちよかったー!
今回最前列だったので、猿之助さんの、まさに親のようなアイコンタクトが何とも愛を感じた。
この方の舞踊って、いい意味で力が抜けていて、
舞を楽しんでいるのが伝わってきて、見ていて好きなんだよなあ。
勇壮な獅子の豪快な毛振り
霊地清涼山の麓にある石橋。
狂言師の右近と左近が石橋の由来や、文殊菩薩の使いである霊獣獅子の親子の伝説を踊って見せます。
その後に、親獅子と仔獅子の精が現れ…。
能の「石橋」をもとに親子の厳しくも温かい情愛を描いたひと幕。
初世市川猿翁の当り芸をまとめた「澤瀉十種」の演出で、歌舞伎舞踊の代表作をお楽しみいただきます。
(松竹・「歌舞伎美人」サイトより)
中村屋兄弟のイチャイチャぶりが、なんともホッコリ、楽しかった!
なんと三島由紀夫の作なんだなあ。
好きなミシマに、大好きな七之助さんの女形。
昨年のナウシカ歌舞伎でわたしの中で赤丸急上昇の種之助くんも!
ああ、満足、満足。
勘九郎さんが(きっと)もともとお持ちの生真面目さが滲み出ていて、かえって笑いを誘うところが好き。
猿源氏をもれなく応援したくなってしまうんだもの。
七之助さんは安定の美しさ♡。
最後のお姫様っぷりが「ツン」で、猿源氏と目を合わせての「デレ」のギャップが最高!かわいい~~~。
義太夫さんたちのおちゃめな感じもアットホーム感満載で好きだなあ。
最後の最後はもう、「いわしこえ~~」が耳から離れない(笑)
ふはああ。楽しかった♡
鰯売りの叶わぬ恋の意外な結末
鰯売りの猿源氏は、大名のみを相手にする蛍火という高い位の遊女に一目惚れしてしま いました。
蛍火のことで頭がいっぱいで仕事も手につかないその様子を見かねた父親なあみだぶつは、
猿源氏を大名に仕立てて廓に送り出します。
大名と偽り、やっとの思いで蛍火に出会えた猿源氏でしたが、上機嫌となり酔いつぶれて寝入ってしまい…。
本年没後50年を迎える三島由紀夫が描き、お伽話のようなおおらかさで、 笑いに包まれた人情味あふれる喜劇。
身分の違う二人の恋が、思いがけない結末へ繋がっていく珠玉の三島歌舞伎で打ち出しとな ります。
(松竹・「歌舞伎美人」サイトより)
みなさま、1月、お疲れさまでした!
今年も引き続き、楽しみにしていまーす♡
ありがとうございます♡
観劇 ブログランキングへ
コメント