【カンゲキ記録】
罪と罰@シアターコクーン


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生春馬目当てに張り切ってチケット確保したものの、
間際になって、
ドストエフスキーって大丈夫かなぁ自分、
残業続いた週末で大丈夫かなぁ自分、
ロシア文学の古典って、めっさ暗くて静かそうだけど大丈夫かなあ自分、
あれあれ、公演時間3時間40分って大丈夫かなあ自分、
とビビってしまったが、杞憂に終わる。
終始釘付け、あっという間かつ濃密な時間だった。

有名な古典なのに、テスト対策で作者と作品名くらいしか覚えていない自分の
学の無さよ・・・。
話としては、自意識過剰な癖にビビリで、頭がいい故にいろいろ感じたり言い訳したり、ずっとモラトリアム状態の若者の弱さ、理不尽なものに対してのやり場のない怒り・叫び。
ボクちゃん、な感じが満載。
自分は特別な側の人間のはずなのに、どうしてこのような現状を強いられるのか、
問題を解決する術も見当たらず八方ふさがり、ならば特別な側の自分は
力を行使しても然るべきだ、
というようなことを主人公が叫ぶシーンがある。
いやいや、甘いよ。それは違うよ、と思うわたしと、
わたしも40を過ぎて尚、その感覚を持ち合わせていることに気づきぞっとする。
どうしてこの優秀なわたしを見出してくれないのか、
どうしてこの優秀なわたしは報われないのか、
そう思っているものね、いまだに。
自分探しはもうそれなりにやり尽くしてあきらめてたつもりでいたのに、
あわわわ、かさぶたを剥がされた感じ。

今回は舞台の奥行きと高さを十分に生かしたステージで、
照明の使い方がものすごく自然かつ効果的な演出で、
映像を見ているようなシーン展開が、とてもわたし好みだった。
ブツブツ途中で切れる感じや、急な場面変換とかがない。
貧困にあえぐ、物理的にも心情的にも暗い、混沌とした庶民の生活感がよく表れていると思う。
観客がそこにいるネズミにでもなったような気分にすらなる。
生のアコーディオン、チェロ、クラリネットも効いている。

何より、長い台詞をひたすらしゃべりまくる春馬くん。
しゃべるだけでなく、てんかんのような症状でバタンバタン突然倒れたり、
身体的な表現もすごい。
映像だけでない、ちゃんとした役者さんになったのだなあと
その裏にあるであろう彼の努力に感服する。

勝村さんがこれまた安定の、そして絶妙な立ち位置。
どんよりした全体の雰囲気の中でどこか笑いを誘いつつ、
イライラもさせつつ、刑事コロンボを彷彿させるキャラクター。

重い話だし、ハッピーエンドでもないのだけど、
見応えのある、充実した時間だった。
この日は2階席だったけど、うっかりとれてしまった来週は1階席。
表情がきっともう少しクリアに見られると思うと、ワクワク。
ラストの春馬くんの肉体美も近くなると思うと、♡(笑)

ありがとうございます!

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